漫画「サザエさん」の作者、長谷川町子さん(1920~92)が30日、生誕100年を迎え、ゆかりがある福岡市早良区の区役所前にサザエさんの着ぐるみが登場し、市民たちと節目を祝った。
【写真】西南学院大図書館前に設置された長谷川町子さんとサザエさんの銅像
長谷川さんは戦中戦後、3年近く同区西新地区で暮らし、近くの旧百道(ももち)海岸を散歩しながらサザエさんの登場人物を発案した。地区では、二つの通りに「サザエさん」の愛称が付けられ、官民が協力して国民的な人気漫画を生かしたまちづくりを進めている。
着ぐるみが商店街を練り歩く予定だったが、雨天のため区役所前に場所を変更。キャラクターがあしらわれたタオルを配った。区役所では2月14日までの平日、長谷川さん作の漫画の書籍などを展示している。
生誕100年を記念し、サザエさん3きょうだいの銅像を通り沿いの緑地に建てようと寄付金を募っている「『サザエさん通り』を生かしたまちづくり推進協議会」の記者会見も区役所であった。協議会の大杉晋介会長は、900万円の目標額に対し現在約100万円が集まっている状況を説明。「長谷川さんとサザエさんを地域の宝とし、みなさんの支援で温かみのあるまちづくりをしたい」と話した。(下村佳史)
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